こんばんは、シイです!
今回は大学で学んでいる会計学を使って、「過去の過ちを悔いることは無意味であるか?」ということを実証してみたいと思います。
そこまで難しい話ならないように心がけたいと思うので、会計学に興味があるかたや、何をどうやって実証するんだろうと興味を持たれた方がはぜひ読んでいってもらえると嬉しいです。
それでは始めていきましょう!
投資とは
投資とは今使える確かな資金を将来の不確かな資金と交換することを指します。
株などをイメージするとわかりやすいでしょうか?
今あるお金が増えることを願って、(当然減る可能性もある)今手元に持っておけば減ることも増えることもないお金をつぎ込ということです。
いきなり何の話をし始めたんだ!?と思われる方もいると思いますが、もう少しお付き合いください。
投資価値の計算
続けましょう。
投資価値というものは、リスクとリターンの関係で決まります。
投資から得られると期待されるお金が大きくなるほど投資価値は高くなり、投資から得られると期待されるお金の不確実性が高いほど投資価値は低くなります。
お金がいっぱい後でもらえると思った方が投資したくなり(=投資価値が高い)お金がもらえなくなる可能性が高いほど投資をしたくなくなる(=投資価値が低い)ということです。
rを割引率とし、この投資価値を計算式で表すとすると
投資価値=Σ[k=1→n]得られると期待されるお金/(1+r)^t
となります。
割引率に関する補足
割引率とはリスクを表したものと捉えていただいて大丈夫です。
得られると期待されるお金を(1+割引率)で割ることでお金の現在価値に変換することができます。
お金の価値は変動する
もう一個補足させてください。
お金というものは常に同じ価値を表すとは限らないのです。
インフレなどを考えてもらうとわかりやすいと思うのですが、手元に仮に5000円持ってたとしてもその実質の価値は将来2500円になる可能性だってあるのです。
上で出てきたお金の現在価値とは将来に得られると期待されるお金が現在いくらになるかを計算したものという意味です。
投資意思決定の基準
では、どうすれば投資をした方が有利になるのでしょうか?
これは、簡単でしょう。
今使える確かな資金<将来得られる不確かな資金の時でしょう。
これはつまり
投資価値(将来得られる不確かな資金)ー投資額(いま使える確かな資金)>0の時ということになります。
誰も損をしようとして投資はしませんよね(笑)
具体例
それでは、設例で実際に確かめていきましょう
(問)
ある投資プロジェクト(投資額175)に対してAさん、Bさんは以下のようなリスクとリターンを想定している。彼らはプロジェクトXに投資すべきか否か、どちらでしょうか?
(解答)
Aさん
投資価値(100/1.05+100/(1.05)^2=185)ー投資額(175)=10>0
よって投資すべきである。
Bさん
投資価値(90/1.05+90/(1.05)^2=166)ー投資額(175)=ー9<0
よって投資すべきでない。
<注>本筋とは関係がないですが、同じ投資対象であっても人によって価値が異なることは注意が必要です。
しかし現実問題として予測が当たるってことはあまりありませんよね?
予想と現実の間にはギャップができてしまうのです。
先ほどの問題に続きをつけます。
(問)
AさんがプロジェクトXに(投資額175)に投資して一年が経過した。Aさんの当初予測と一年目の投資結果、それを元に修正した予測は以下の通りである。プロジェクトXから撤退した場合、確定したキャッシュ80が手に入る。Aさんはこのプロジェクトを継続すべきか否か、どちらでしょうか?
(解答)
修正した予測の上で
Aさん
投資価値(90/1.05=85)ー確定したキャッシュ(80)=5>0
よって投資すべきである。
結論
プロジェクトXに対して当初予測はBさんが的中しており、Bさんは投資しなかった。
つまり、トータルで見るとAさんの投資は失敗である可能性が高いにも関わらず、一年経過後Aさんは投資を継続した方が良いという結論が出た。
結論の一般化
上記の結論はどういうことを意味しているのでしょうか?
もともと失敗の選択肢を選んだとしても過去が変えられない以上、現在においてはより失敗しない選択肢をとった方がいいといううことです。
上記の記事でも書きましたが、私は一浪したにも関わらず第一志望の大学に行くことはかないませんでした。
それでもその過去が変えられない以上、今現在頑張って最善の選択をしていくことがかえられる価値の最大化に繋がるのですね。
つまり過去の過ちを悔いることは(少々きつく言ってしまいますが)無意味なのです。
おわりに
やっぱ計算式とか出てくるとごちゃごちゃしちゃいますよね・・
わかりづらかったのならすみません。
たまにはこういう大学の授業を生かすような記事をこれからも書いていきたいと思います!
読んでいただきありがとうございました。
それでは、また!